明治時代の納屋と蔵から骨董品・茶道具をまとめて買取しました|家屋解体前のご相談
呉市の買取実績


目次
- ご相談のきっかけ|家屋解体前に中身を見てほしい
- 明治時代の納屋と蔵の様子
- 査定・買取させていただいた主な品物
3-1. 茶道具・茶器類
3-2. 骨董品・美術品・その他の品物 - 査定のポイントと高く評価できた理由
- 買取結果とお客様の声
- 家屋解体前の納屋・蔵で損をしないためのポイント
- 呉市周辺で骨董品・茶道具の出張買取をご検討中の方へ
1.ご相談のきっかけ|家屋解体前に中身を見てほしい
今回ご相談をくださったのは、呉市吉浦にあるご実家を解体される予定のお客さまでした。
長く空き家になっていた建物には、明治時代に建てられたという納屋と蔵があり、「中には昔の茶道具や骨董品らしきものがたくさん残っているが、自分たちでは価値が分からない」「解体前に片付けたいが、捨ててしまってからでは取り返しがつかない」とお悩みだったそうです。
解体の日程も決まっており、残された時間の中で何を残し、何を処分すべきか判断しなければならない状況でした。箱や包み紙のまま積み上げられた品物が多く、「一つひとつ開けて仕分けする余裕もないので、まとめて見てほしい」とのご希望で、インターネット検索から当店にお問い合わせをいただき、納屋と蔵の中身を丸ごと拝見する形での出張査定となりました。
2.明治時代の納屋と蔵の様子
お伺いした納屋と蔵は、明治時代に建てられたという木造の建物で、太い梁や柱がそのまま残る、昔ながらの雰囲気のある空間でした。長い年月のあいだ手つかずだったこともあり、室内は照明も少なく、足元まで段ボール箱や紙袋、木箱がびっしりと積み上がっていて、通路は人ひとりがやっと通れるほどの状態でした。
棚には、箱入りの器や茶碗、湯のみ、花瓶などの陶磁器類がぎっしりと並び、その周りに包み紙にくるまれた茶道具や木の重箱、漆器らしきお品が所狭しと置かれていました。奥の一角には、古い意匠の金庫も残されており、代々この場所で大切な物を保管してこられたことがうかがえます。
このように、一つひとつは何が入っているのか分からない箱や包みが多く、「自分たちだけで中身を確認しながら片付けるのは難しい」というお悩みどおり、どこから手を付けるべきか判断が難しい状況でしたので、当店スタッフが安全に足場を確保しながら、順番に中身を確認していくところから作業をスタートしました。
3.査定・買取させていただいた主な品物
納屋と蔵の中身を一つひとつ確認していくと、日用品や書類のほかに、代々大切にされてきた骨董品や茶道具が多く見つかりました。ここでは、その中から主なカテゴリーをご紹介します。
3-1.茶道具・茶器類
まず目についたのが、茶道に使われていたお道具類でした。
棚や箱の中からは、
- 共箱入りの茶碗
- 棗(なつめ)や茶入
- 水指や建水
- 花入、香合
- 茶托や銘々皿などの漆器類
といったお品が数多く出てきました。
なかには、箱書きに作家名や窯名が記されているもの、共布・栞が残っているものもあり、保管状態も比較的良好でした。少しホコリはかぶっていましたが、箱に入れたまま棚にしまわれていたため、割れや大きな欠けはほとんどなく、査定のうえ複数点をまとめて買取させていただきました。
3-2.骨董品・美術品・その他の品物
茶道具以外にも、昔の暮らしぶりがうかがえる骨董・古道具がたくさん残されていました。
- 花瓶や徳利、飾り皿などの陶磁器
- 鉄製の香炉や置物
- 漆塗りの重箱や膳
- 古い木箱に入った器類
- 先代が集めておられたと思われる工芸品 など
また、古い金庫の上や周りにも、小さな置物や道具類が置かれており、その中から評価できるお品をピックアップして査定しました。長年しまわれたままになっていたため、ご家族の方も「こんな物が残っていたとは思わなかった」と驚かれていましたが、きちんと状態を確認しながら、一点ずつお値段をつけてお買取りいたしました。
4.査定のポイントと高く評価できた理由
今回のお品を査定するうえで、大きなポイントになったのは「付属品の有無」と「保管状態」、そして「まとめて残っていたこと」の3つでした。
まず、茶道具・茶器の多くには**共箱や箱書き、栞(しおり)**が残っていました。
箱のフタの裏には銘や作品名、作家名が書かれているものもあり、誰のどのような作品かを判断する大切な手がかりになります。作者や窯がはっきりしているものは、無銘の物と比べて評価が上がりやすく、その点は大きなプラス要素となりました。
次に、長年納屋と蔵に置かれていたとはいえ、多くのお品が箱や包み紙に入れたまま保管されていたことも評価につながりました。ホコリや汚れはあるものの、箱を開けると欠け・ヒビのないきれいな状態のお茶碗や器が出てくるケースが多く、洗浄や簡単な手入れで十分にお使いいただけるコンディションでした。
また、お茶碗だけ、花入だけといったバラバラな残り方ではなく、
- 同じ作者・同じ意匠の器がセットで揃っている
- 共箱・共布まで一式で残っている
といった「完品に近い形で残っていた」点も、高く評価できた理由です。セットが欠けているとどうしても評価が下がってしまいますが、今回はまとめて残っていたため、トータルの買取金額を上げることができました。
さらに、納屋・蔵の中身を一括で拝見できたことも見逃せません。単品で見ると価値が分かりにくい物でも、他の箱書きや封筒、古いメモなどと照らし合わせることで作家や由来が分かり、結果としてしっかりお値段をお付けできたお品もあります。
このように、「箱や付属品を捨てずに取っておいてくださったこと」「まとめてそのままの状態で見せていただけたこと」が、今回の査定を通して高評価につながりました。
5.買取結果とお客様の声
査定の結果、茶道具や骨董品・古道具などを中心に、数十点単位のお品物をまとめてお買取りさせていただきました。納屋と蔵の棚にびっしりと詰まっていた箱や包みも、査定が終わるころには「残す物」「買取に出す物」「処分してよい物」にきれいに分かれ、お客さまご自身でも全体像を把握しやすくなったとおっしゃっていました。
お客さまからは、
「解体が近づくにつれて気持ちばかり焦っていましたが、まとめて見てもらえてホッとしました」
「どれが骨董で、どれがそうでないのか全く分からなかったので、一点ずつ説明しながら査定してもらえて安心できました」
といったお声をいただきました。
「どうせ値段は付かないだろう」と思っていた箱から、予想以上の評価がついたお品もあり、解体費用や片付け費用の足しになったことをとても喜んでいただけました。
6.家屋解体前の納屋・蔵で損をしないためのポイント
今回のように、古い納屋や蔵を解体する前には、ちょっとしたポイントを意識していただくだけで、「捨てるつもりだった物に思わぬ価値があった」というケースを減らすことができます。
6-1.あわててゴミ袋にまとめない
解体や片付けの期日が迫ってくると、つい「とりあえず全部ゴミ袋へ」となりがちですが、
古い箱や包み紙の中には、骨董品・茶道具・美術品が混ざっていることがあります。
- 古そうな木箱・桐箱
- 墨で字が書かれた箱書き
- 古びた巻物や筒状の箱
といったものは、見た目がボロボロでもそのままの状態で保管しておくのがおすすめです。
6-2.箱・付属品はできるだけ残しておく
共箱や箱書き、共布、栞などは、査定金額に大きく影響する大切な手がかりです。
中身だけを取り出して箱を処分してしまうと、作家や由来が分からなくなってしまうこともあります。
- 「箱は邪魔だから先に捨てよう」
- 「包み紙だけ外してしまおう」
といった整理はせず、箱ごとまとめて専門店に見せていただくほうが、安全です。
6-3.無理に仕分けせず、そのまま見せる
「これは高そう」「これは安そう」とご家族だけで仕分けをすると、どうしても判断に偏りが出てしまいます。
実際には、見た目が地味なお茶碗や花入が高評価になることもあれば、派手な絵柄の物が量産品だった、ということも少なくありません。
今回のお客さまのように、
- 箱や包みは開けずにそのまま
- 「気になる物」だけざっくり分けておく程度
という状態でご依頼いただくほうが、査定時に価値のあるお品を漏れなく拾い上げることができます。
6-4.解体・片付けの前に、まずは相談する
解体業者さんや不用品回収業者さんは、片付けのプロではありますが、骨董品や茶道具の価値判断までは難しいことが多いです。
納屋や蔵に古い箱や道具類が残っている場合は、解体工事や大量処分の前に、一度専門の買取店へご相談いただくことをおすすめします。
「こんな状態で呼んでいいのか」と気にされる方も多いのですが、当店のような出張買取では、今回のように暗くて物が積み上がっている納屋・蔵でも問題ありません。そのままの状態で構いませんので、まずはお気軽にお問い合わせください。
7.呉市周辺で骨董品・茶道具の出張買取をご検討中の方へ
呉市吉浦の今回のように、
- ご実家や空き家を解体する前に、納屋・蔵の中身をどうするか悩んでいる
- 茶道具や骨董品らしき物があるが、価値が分からず手をつけられない
- まとめて見てくれるお店を探している
といったお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。
当店では、呉市内はもちろん、広島市や周辺エリアへも出張査定に対応しており、今回のように古い納屋・蔵の中身を丸ごと拝見しながら、骨董品・茶道具・美術品・古道具などを一点ずつ丁寧に査定いたします。
「これは値段が付くのか」「どこまで見てもらえるのか」といったご質問だけでも大丈夫です。
家屋解体や片付けの日程がお決まりの場合は、その旨をお伝えいただければ、できる限りスケジュールを調整してお伺いいたします。
明治・大正・昭和の頃から納屋や蔵に眠っているお品物は、持ち主の方も気づいていない価値が隠れていることがあります。
捨ててしまう前に、まずはお気軽にご相談いただければ幸いです。